テーブルマナー

テーブルマナーの基本と心得

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テーブルマナー 
 
ビジネス経験を積むにしたがって、ホテルや格式のあるレストランで、改まった会食をする機会も
増えてきます。
 
取引先から結婚式の招待状が届いた、創立○周年パーティーに招かれたというときは、
西洋料理のテーブルマナーをわきまえていないと思わぬところで恥をかきます。
 
そういう意味でテーブルマナーは、ビジネスマナーの一つと言えます。
 
あまり神経質になる必要はありませんが、よくまちがえやすいポイントだけはしっかり
チェックしておきましょう。
 
 
■ 背筋を伸ばし、深く腰掛ける

 
フランス料理のフルコースなど、給仕をするウエイターが直立不動で立っているような
レストランでは、椅子に座るとき、立つときは、ウエイターのエスコートに従います。
 
座るときはまず、椅子の左側に立ちます。
正式にはウエイターが椅子を引いてくれるのを待ち、引いたところで椅子の前に進み、
押してくれるタイミングに合わせて腰を下ろします。
 
逆に立つときは、椅子を引いてくれるのに合わせて立ち上がり、左側に出ます。
 
それよりも大事なのは、椅子に腰掛けたときの姿勢です。
テーブルから椅子が離れていてはどうしても背中が丸くなり、かがみこむような姿勢になります。
これが一番いけません。
食べにくいだけでなく見た目にも美しくありません。
 
椅子は、身体との間にこぶし一つが入るくらいの間隔でテーブルに近づけ、必ず深く腰掛け、
背筋をピンと伸ばします。
 
正しい姿勢をとることで、フォークの先から食べ物を落としたり、飲み物をこぼしたりする
危険性がグンと減るというメリットもあります。
 
 
■ ナイフ・フォークは外側から
 
テーブルマナーで真っ先にイメージするのは、お皿の左右にズラッと並んだ
ナイフやフォークではないでしょうか。
 
どの料理にどれを使うのか悩んでしまいます。
肝心の味のほうはサッパリという人も少なくないようです。
 
ナイフとフォークは、外側からオードブル用、魚用、肉用の順に並んでいます。
スプーンはスープ用です。
 
何のことはない、外側から順に使っていけばいいのです。
それ以外にも並んでいる小さなナイフ・フォークは、菓子用・フルーツ用ですが、
これも外側(奥側)から順に使っていけばまちがいないようになっています。
 
食事中にナイフとフォークを皿の上に置くときは、「八」の字に置きます。
これで食事を下げられる心配はありません。
 
そして、食べ終えたらナイフの刃は手前に向けて、フォークは上向きにしてナイフの
手前側に置きます。
これで食べ終わりのサインになります。
 
仮に順番をまちがえて使ったとしても、取り返しのつかないことをしてしまったわけではないので、
さりげなく取り替えましょう。
 
 
■ 食べ方の常識
 
スープを飲むときは音を立てない、肘をついて食べない、パンをまるごとかじらない、
グラスをわしづかみにしない、落ちたナイフを拾ってまた使わない・・・・・、これは常識です。
 
では、ライスはナイフとフォークをうまく操って、フォークの背に乗せて食べなければ
ならないかというと、そんなことはありません。
無理せずフォークですくって食べればいいのです。
 
そうするのがマナーといわれた時代がありましたが、今ではまちがいとみなされます。
実際、外国人もライスはフォークですくって食べています。
 
 
■ ナプキンの使い方
 
着席すると、テーブルの上のナプキンが目につきます。
 
ナプキンは食事中に手を拭いたり、口のまわりの汚れを落とすためのものです。
よく、襟元にはさんで赤ちゃんの前掛けのようにしたり、ベルトにはさむ人を見かけますが、
これは間違いです。
 
正しくは、二つ折にして、折り目を手前にして膝の上に置きます。
 
ただし、席に着くやいなやナプキンを取り、膝にかけてはいけません。
食事が出るのをせかしているように受け取られます。
 
ナプキンを手に取るタイミングは、乾杯が終わり、ウエイターが食事の用意を始めたとき。
主客が取り上げたのを見てからにします。
 
ナプキンで手や口を拭くときは、端のほうを使うのがエチケットです。
 
中座するときは必ず椅子の上に置きます。
 
ナプキンは単なる手拭きではなく、客とウエイターの間の一つのサインの役割も兼ねています。
テーブルの上に置いて席を立つと退出のサインになるので、気をつけましょう。
 
 
■ 円卓での食事
 
中国料理の場合、数人以上で円卓を囲んで食事します。
円卓自体めずらしいうえにこれが回転するため、他の料理とは一味ちがった食事のマナーが
要求されます。
 
まず気をつけたいのは席次です。
 
テーブルが丸いので席の序列がはっきりしませんが、円卓の場合、入り口に一番遠い席が上席、
近い席が末席と決まっています。
 
したがって、ホスト(招待する側)は、普通入り口に一番近い椅子に座ります。
 
一品ごに大皿に盛られた料理は、回転テーブルに乗って自分の目の前にやって来ます。
次々と出てくる料理は、まず主賓の前まで回し、先に手をつけてもらうのが正式な作法です。
 
自分の前に運ばれてきたからといって、これ幸いと一番に箸をつけてはなりません。
自分の順番がきたら、大皿から自分の欲しい量だけ取り皿に取り分けます。
好きな料理だからといって多めに取るのはいけません。
常に残りの人数を頭に置いて、多少、少なめに取り分けるのがマナーです。
 
また、テーブルを回すときには、他の人が取り分けていないか、回転卓から大皿がはみ出していないか、
よく確認してからにします。
ビール瓶を倒してしまうことがよくあるので気をつけましょう。
 
 
■ 立食パーティー
 
ビジネスシーンにおけるパーティーにおいては、ビュッフェ形式の立食パーティーがよく行われます。
 
立食パーティーの長所は、格式ばらないために誰でも気軽に参加できること、そしてたくさんの人との
出会いが期待できることにあります。
 
パーティー会場には、何ヶ所かにオードブルやメインディッシュの大皿を載せたテーブルがあり、
それぞれ小皿に料理を取って食べます。
 
このとき、一度に何皿も取ったり、一枚の皿に山盛りに盛るのはいけません。
欲張らずに自分で食べられる分量だけ取り、決して残さないのがマナーです。
 
立食パーティーは食事の場である以前に人との交流の場ですから、隅っこで一人黙々と
食べていたり、疲れたからと壁際の椅子に座りっぱなしだったり、仲間うちで固まって
内輪話をしているのは感心できません。
自分から積極的に人の輪の中に入り、パーティー全体を活気づけるよう配慮をすることも
マナーのうちです。
 
 
■ ワインを飲むときのマナー
 
ワイングラスやシャンペングラスは、グラスの脚(細いガラス棒になっている部分)を、
親指と人差し指でしっかり持つのが正しい持ちかたです。
 
グラス全体をわしづかみにしたり、ブランデーグラスのように掌でつつみ込むように持つのは誤りです。
せっかく冷えているワインが温まってしまいます。
 
ウエイターがワインを注ぐときは、グラスを手に持つ必要はなく、テーブルに置いたままでかまいません。
 
もう結構というときは、グラスの上に軽く手をかざして断ります。
 
飲むときは、グラスを口元に持っていきます。
 
 
 
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