冠婚葬祭

冠婚葬祭の基本と心得

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冠婚葬祭 
 
上司や先輩の冠婚葬祭におけるお祝い・お悔やみ・そしてお中元・お歳暮などの
年中行事への対処法は大切です。
 
冠婚葬祭や年中行事のマナーは、長い歴史の中から育まれてきたもので、
そこには簡単に動かすことのできない儀式・儀礼のカタチというものがあります。
 
自己流のやり方を押し通したりすると、相手に失礼になるだけでなく、社会人としての
良識を疑われます。
 
反対に、改まった場面でのマナーをわきまえ、そつなく対応ができたなら、見直されること
請け合いです。
 
 
■ 慶事
 
 
〜栄転・昇進祝い〜
 
上司や先輩が栄転する場合は、部課単位で送別会を開いてお祝いします。
餞別を渡すときも個人的にはせず、部課単位で集めたものを代表者が手渡すのが通例です。
 
ただし、特別にお世話になった人には、個人的にあいさつが必要です。
送別会とは別にお宅を訪問してあいさつしたり、引越しの手伝いを申し出るなどして、
感謝の意を表します。
 
昇進祝いは、ふつう、個人ではなく複数でお祝いします。
昇進する人の同僚や部下など気の合う者同士が、行きつけの飲み屋などに集まり、
内輪で祝杯を重ねるのが一般的です。
 
 
〜結婚祝い〜
 
先輩や同僚、あるいは取引先の担当者の結婚に際しては、お祝い金か品物を送ります。
個人的に披露宴に招待された場合は、通常、結婚祝い金を渡すことで祝福します。
 
招待されない場合は、部課単位で祝電を打つとともに、カンパを募り、集まったお金で品物を
買ってプレゼントします。
プレゼントは重複しないよう、あらかじめ相手の希望を聞いてみることが大切です。
例えば、電子レンジ、タオルセット、クッション、ワイングラスなどの生活用品が喜ばれます。
 
ただし、包丁やハサミといった刃物類は避けましょう。
たしかに新生活に役立つ生活用品にちがいありませんが、二人の仲を裂くという縁起かつぎで、
気にする人も少なくないからです。
 
また、贈り物をする時期は、結婚式の一ヶ月前から、遅くても一週間前までにするのがベストです。
 
 
〜出産祝い〜
 
上司に子どもが生まれたときは、通常部課単位で、先輩や同僚の場合は、気の合う者同士が
お金を出し合い、何か品物をプレゼントするのが一般的です。
 
お祝いをあげる時期は、母親が退院してから一ヶ月以内が妥当です。
 
品物を選ぶ場合は、まず男女の別を確認してから、できるだけだぶらないよう配慮したうえで
贈りましょう。
親しい間柄なら、直接当人に尋ねてもかまいません。
 
当座のベビー用品などは揃っているものなので、一歳前後で使う肌着や服、食器、整理ダンス、
ベビーベッド、ベビー用カーシートなどが喜ばれます。
 
同僚(女性)への出産祝いは、退院後、体力が回復したころに贈ります。
すぐおめでとうという気持ちを届けたいときは、電報、カード、花束などをまず病室に贈り、
そのあとでお祝いを贈りましょう。
 
 
〜新築祝い〜
 
新築祝いは昔ほど行われなくなりました。
 
最近では、家を新築(購入)した本人から新築披露の招待状が届くか、
お呼びがかかったときにお祝いします。
家庭の事情やプライバシーの問題もあるので、勝手に押しかけるのは厳禁です。
 
お祝いの品は、何かと物入りなときですから、現金、商品券、ギフト券などが喜ばれます。
 
インテリア関連のものは相手の好みがあるので、敬遠した方が無難です。
また、ストーブやガステーブルなど火事を連想させるものもいけません。
 
新居に案内されたときは、必ず家をほめるのがマナーです。
建築費用や購入金額について尋ねたり、部屋の隅々まで見渡すことは失礼になります。
 
 
■ 弔事
 
 
〜通夜〜
 
最近の通夜は「半通夜」といい、昔に比べて時間を短縮して行われます。
僧侶の読経、焼香、喪主のあいさつ、通夜ぶるまいなどを経て、2時間後にはだいたい終わります。
 
通夜で気をつけたいのは、まず時間に遅れないことです。
僧侶の読経が始まる10分前には受付を済ませます。
 
通夜の席順は、故人と親しい人ほど祭壇の近くに座るならわしなので
なるべく後方の席に着くことです。
 
香典を渡すのは通夜または葬式のどちらでもかまいません。
 
また、人の手がいくらあっても足りないときなので、お悔やみのことばを述べた後、
必ず「何かお手伝いすることがありますか」と遺族に声をかけましょう。
 
なお、女性は化粧を控えめにするといった配慮が必要です。
 
 
〜葬式〜
 
葬式は故人の宗旨により、仏式、神式、キリスト教式などの種類に別れます。
 
弔問のしかたは仏式は焼香、神式は玉串奉奠、キリスト教式は献花と異なりますが、
作法の基本は同じです。
自信がないときは前の人の動作をよく観察してまねるようにします。
 
大事なのは故人を弔う心です。
必要以上にカタチにこだわることはありません。
 
香典は受付に渡すか、焼香のときに霊前に供えるようにします。
上司の代理で弔問に訪れたときは受付に、必ず上司の名刺を添えて出します。
香典袋は上着の内ポケットから取り出すのは失礼にあたります。
必ず袱紗に包んで持参し、受付で取り出して先方に向けて渡します。
 
儀式の途中で退場するのはマナー違反です。
会葬者は出棺まで待機し、霊柩車が出て行くのを合掌するか、黙とうしつつ見送ります。
火葬場まで同行するのは、近親者を除けば、故人と特に親しかった人たちになります。
 
なお、出張などのために葬式に参列できない場合は、とりあえず弔電を打ち、後日、
なるべく早い時期に焼香に訪れます。
 
 
〜法要〜
 
故人と特に親しかった場合は、法要に招かれることがあります。
 
仏式では、死亡の翌年の故人の亡くなった日に一周忌、次の年からは死亡した年も数えて
三回忌とし、以後七、十三、十七・・・と年忌法要が営まれます。
 
法要は故人を追悼するためのものですから、招かれたらできる限り参加するのが礼儀です。
まず、出欠の返事を早めに出しましょう。
 
当日の服装は略礼装だと堅くなるので、ダークスーツでかまいません。
 
以前は仏式に備える花やお菓子、果物などを供物料としましたが、最近は現金を包むのが一般的です。
 
 
 
   
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